「最高の子育て」が、しかも五百円でできる、と言われても、多分そんな夢みたいな話、誰も信じないでしょう。
けれども、信じられないようなことが起こる、まさかが当たり前の時代が今なのです。ですから、「最高の子育て」が五百円でできても決して不思議なことではなく、むしろごく自然なことであり、事実可能なことなのです。
道理がわかれば、自ずと納得できるはずです。「子育て」も本物は、誰にでもわかり、誰にでも簡単にできる単純にして明快なものであることを、知っていただくのがこの講演の目的の一つです。
「子育て」も本物は、「二極一対」といって二つにして一つで一人前という原則(デュアル構造)に基いたものであることが要諦です。つまり、「子育て」も「教える内容(なかみ)」と「教え方(かたち)」の二つが揃って適切であるものが本物であるということです。
まず、教える「なかみ」、一言でいえば「人間学」の基本です。これを今の子どもたちは心底求めているのです。
したがって、この子どもたちの要望に率直に応えてやること、すなわち「人間学」の基本をうたった適切な本(テキスト)を一冊選び、それをすっかり修得させることです。
例えば、『脳が喜ぶいい話』という五百円の冊子本がそれです。
この本は「人間学」の基本をうたった拙著『13歳からの脳にいい話』(コスモトゥーワン刊)を基に抜粋したもので、子どもと大人が一緒に学べる本です。
これをわが子にしっかり修得させること、この「一点集中方式」に徹することが、子育ての秘訣で、そうすれば、わが子は自信をもって人生に立ち向う人間に成長します。
もう一つは「教え方」、すなわちこの冊子本の中身をしっかり修得させる具体的方法です。方法はいたって簡単で、一日五分間(できれば十五分間)でもよいので「音読」させること。これを継続し、中身をすっかり頭に入るまで(マスターできるまで)貫徹させることです。
詳しいことは講演で述べますが、要は、この音読方式を中心とする「子育て」を、親が胎児期、幼児期、黄金期を通じていかに実践するかということです。とくに胎児期における胎児への音読が重要です。
わが子の人生はもとより、この日本の将来は偏に、この本物の「子育て」を、いかに親が実践するかにかかっていると言っても過言ではないでしょう。
このように、本物の子育て(家庭教育)というものは、その本質(核心)がわかれば、けっしてむずかしいことではなく(余計なことをするから、むずかしくなるからで)、格差社会の今日にあってもお金をかけずに、しかも大きな育成効果も期待できるというのが特長です。
そのことを詳しく述べ、全国のみなさんに役立てていただくことがこの講演の目的です。
|